伊藤言の研究・教育活動について
2019/09/19 by Gen

2019年現在,日本で経験サンプリング法(ESM)を用いた研究をいかに実施するか

[2019/12/10最終更新] (Harvest Your Dataの使用感をレポしました)

【宣伝】

  • 所属するイデアラボを通じてプロのエンジニアの方と経験サンプリング法の研究システム(調査者向けWebインターフェース+参加者向けスマホアプリ)を開発中です。
    • ESMにかけてESpecially Meと名付けています。
    • 現状,参加者向けスマホアプリがAndroidのみの対応となり,動作に不安定さが残るため非公開のα版ですが,数ヶ月中にiOSも対応して一般公開するβ版を完成させるよう動いていますので,よろしければチェックしてください(なお,安定動作が保証できないのでα版の研究利用は非推奨です)  http://esm.life/
    • また,ESpecially Meのブログページの記事も執筆しており記事を増やしていきますので,よろしければあわせてチェックしてください。 http://esm.life/blog
    • アプリは継続的にアップデート予定で,ゆくゆくはスマホのセンサーデータと連動させる機能を実装する予定も開発のロードマップに入っています。ESpecially MeのシステムはAWS (Amazon Web Service) などをフル活用したクラウド構成で,これからの発展性を備えており,個人的にもわくわくしています。
  • 私が主に経験サンプリング法の概念的な解説を,産総研の坂本次郎先生が主に経験サンプリング法から得たデータの統計解析手法について解説し,共著でESMの方法論についての日本語書籍をちとせプレス社より発売予定です(2020年1月出版目処)

 

【本論】

今年(2019年)の日本心理学会に参加して色々な方々とお話ししていて,経験サンプリング法(ESM)に対するニーズは高いものの,実施のハードルは依然高いままであることを実感しました。

(…余談ですが,2019年の日本心理学会では抄録で確認する限りESMを用いた研究が3件しかなかったようです。もっとも,シンポジウムで紹介された研究では,嗜好品がwellbeingに与える影響に関する3,000名規模(×2週間)の研究も報告されていたようですが…)

これまでブログ記事日本心理学会でのシンポジウム日本社会心理学会での方法論セミナーなどを通じて「Paco」というフリーのアプリを推奨してきたのですが,Pacoの開発は事実上ストップに近い形になっており(iOS版のアプリが2017年4月,Android版のアプリが2018年8月の最終更新),使ってみたがエラーが出たなど安定しない挙動に対する不満の声,安定しないので使えないなどの声をしばしば耳にしました。スマホのOSはつねにアップデートされていきますので,ESMシステムの開発のストップやスローダウンはエラーが生じる可能性を高めてしまいます。

そこで現状,どうするのが最良と考えるかについて,以下に改めて整理しておきます。

まず,無料で使える経験サンプリング法のアプリとサービスをサーベイします。(PIEL Surveyというシステムを推します)

その後,有料の経験サンプリング法のアプリとサービスをサーベイします。(Harvest Your Dataというシステムを推します)

PIEL Surveyについては使い方も含めて以下に詳しく解説しました。

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2019/09/16 by Gen

2019年度の研究発表予定

[最終更新日 2019/08/08]

2019年度の研究発表予定について随時情報の掲載を行います。

 

気候変動・省エネルギー行動会議(BECC Japan 2019)(2019/8/23,東京大学生産技術研究所)

伊藤 言(株式会社イデアラボ)・市川 玲子(株式会社イデアラボ)・澤井 大樹(株式会社イデアラボ)・三浦 輝久(電力中央研究所)・服部 俊一 (電力中央研究所)・伊原 克将(デロイト トーマツ コンサルティング)・杉山 麻依子(デロイト トーマツ コンサルティング). 大規模アンケートを通じた、省エネ意識・行動と関連する心理的・社会的個人差の検討及びクラスタリング (ポスター発表予定)

・市川 玲子(株式会社イデアラボ)・伊藤 言(株式会社イデアラボ)・澤井 大樹(株式会社イデアラボ)・三浦 輝久(電力中央研究所)・服部 俊一(電力中央研究所)・伊藤 千加(凸版印刷)・佐藤 洋介(凸版印刷)・大谷 智子(凸版印刷)・杉山 麻依子(デロイトトーマツコンサルティング). 心理的個人差によるクラスタリングと省エネ行動への介入効果との関連(ポスター発表予定)

 

 

日本心理学会第83回大会(2019/9/11-9/13,立命館大学)

#ポスター発表

伊藤 言(株式会社イデアラボ)・市川 玲子(株式会社イデアラボ)・澤井 大樹(株式会社イデアラボ). 省エネ意識・行動の個人差と関連する心理学的要因――日本人10,000人を対象とした大規模Web調査データからの検討――(ポスター発表予定)

 

#公募シンポジウム(企画代表者)

・【企画】伊藤 言(株式会社イデアラボ)・市川 玲子(株式会社イデアラボ)・澤井 大樹(株式会社イデアラボ),【司会】澤井 大樹,【話題提供】丹野 貴行(明星大学)・八重樫 勇介(株式会社Millreef)・中村 早希(関西学院大学大学院)・市川 玲子,【指定討論】澤 幸祐(専修大学).

産業・政策決定の領域で必要とされる心理学:行動変容 (behavior change)に関する基礎と応用をつなぐアプローチ

  • 誰かの行動をより望ましいと想定される方向に変容させる行動変容 (behavior change) の技法についての知見を,心理学や行動科学は長い間蓄積してきた。臨床心理学や医学・保健領域においては,行動変容に対するニーズが明確であり,これまで実際に多数の研究知見が積み重ねられてきた。その一方で,産業・政策決定の領域においては,行動変容の技法に対する潜在的ニーズは高いものの,心理学や行動科学の知見を活用した取り組みは少なく,またそれらをいかに活用しうるかについてのノウハウが蓄積されていない。本シンポジウムでは,行動変容の基礎的な研究(行動分析学・社会心理学)に関する話題提供と,行動変容に関する心理学の知見を産業・政策決定の領域に活用した取り組みに関する話題提供を通じて,行動変容についての心理学的知見を産業・政策決定の領域で活用する際の諸問題を議論し,今後の展開について議論する。
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2019/09/16 by Gen

実践女子大学 2019年度(後期)心理学概論2 授業用HP

[最終更新 2019/12/10]

◆発表者リストを非公開の資料置き場に掲載しました。

◆Googleにクロールされたくない配布資料を公開する場合は,以下の場所から配布する。

http://genito.net/?p=2798

◆質問がある場合は以下のメールアドレスまで。

m@genito.net

◆みなさんが答えた内容が自動的にメールで届かない場合は,次のアドレスを,迷惑メールフィルタから除外してください。

forms-receipts-noreply@google.com

■その他のリンク

respon(スマホアプリ)の初期設定方法

・responのインストール [iPhoneの人]  [Androidの人]

manaba.jissen.ac.jp

 

■授業日程と講義関連資料

・2019/09/25:第1回 ガイダンス・記憶の仕組み(認知心理学1)【対応範囲:第8章】[リアクションペーパー]

・2019/10/02:第2回 記憶の流動性(認知心理学2)【対応範囲:第8章】[実験2-1] [リアクションペーパー]

・2019/10/09:第3回 心と言語【対応範囲:第9章】[実験3-1 あーそ の人] [実験3-1 たーん の人] [リアクションペーパー]

・2019/10/16:第4回 知能【対応範囲:第10章】 [実験2-2 偶数の人] [実験2-2 奇数の人] [リアクションペーパー]

・2019/10/23:第5回 動機づけ (1) 動機づけの理論【対応範囲:第11章】[調査5-1] [リアクションペーパー]

・2019/10/30:第6回 動機づけ (2) 食と性に関する動機づけ【対応範囲:第11章】[リアクションペーパー]

・2019/11/06:第7回 感情とはなにか(感情心理学)【対応範囲:第12章】[リアクションペーパー]

・2019/11/20:第8回 幸せになるには?(ポジティブ心理学)【対応範囲:第12章】[リアクションペーパー]

・2019/11/27:第9回 人によって異なる心(パーソナリティ心理学1)【対応範囲:第13章】[調査9-1 NEO-FFI] [調査9-2] [リアクションペーパー]

・2019/12/04:第10回 性格の正体は?(パーソナリティ心理学2)【対応範囲:第13章】[調査10-1 SD3-J & Mini-K-J] [リアクションペーパー]

・2019/12/11:第11回 他者に左右される心(社会心理学1)【対応範囲:第14章】[実験11-1 偶数の人] [実験11-1 奇数の人] [実験11-2 伝え手の人] [実験11-2 聞き手の人] [実験11-3 偶数の人] [実験11-3 奇数の人] [リアクションペーパー]

・2019/12/18:第12回 集団に影響される心(社会心理学2)【対応範囲:第14章】

・2020/01/08:第13回 メンタルヘルス(臨床心理学1)【対応範囲:第15章】 ※補講日

・2020/01/15:第14回 精神疾患とセラピー(臨床心理学2)【対応範囲:第16章】

・2020/01/22:第15回 まとめ(期末テスト)

 

  

■授業のテーマ・目標
この授業では,心理学の成り立ちや人の心の基本的な仕組みおよび働きを活き活きと学びます。心理学についての知識や理論をいわゆる「お勉強」として味気なく学ぶのではなく,1.授業中のミニ実験やリアルタイム調査を通じて心理学的知識を自分自身の生の経験として体感し,2.心理学の知識や理論が当てはまる日常生活での経験を繰り返し思い出してもらうことを通じて,心理学のレンズを通せば私たちの日常経験や生活を新鮮な形で捉え直せる驚きを伝える授業を目指します。その中で,心理学に関する基礎的な知識を体系的に身につけてください。

 

■授業における到達目標

私たちが動物から進化した生物学的な存在であること,しかしどのように考えるかに応じて行動を変化させることもできる心理学的な存在であること,また他者の存在や時代・文化などから避けがたい影響を受ける社会的な存在であることを理解し,自らの経験として体感する(美の探究)。そして,自己や他者の「心」について根拠がある形で考えようとしたとき,つねに【生物-心理-社会】の3つの視点から考えられるようになり,自らの人生における課題を心理学の道具立てを通じて捉え直すことができるようになる(研鑽力)。

 

■事前・事後学習
◆事前学修(学修時間週2時間):教科書の熟読(全員)。教科書を発表可能な形でプレゼンテーション形式でまとめ準備すること(指定された発表者)
◆事後学修(学修時間週2時間):公開された試験問題を解けるようにする(全員)。小テストのための教科書の復習(全員)。授業時間外に実験や調査への参加,および動画の視聴を求めることがある(全員)

 
■テキスト・教材
『カラー版マイヤーズ心理学』(マイヤーズ著・村上郁也監訳・西村書店,2015)定価10,260円

 
■成績評価の方法・基準とフィードバック
 ◆試験70%(試験の回答について,誤答が頻出したポイントについてメーリングリストを通じたフィードバックを行う)
 ◆授業への取り組み30%
(授業内での発表・授業内での発言・提出物や小テストによる予習復習の確認・実験や調査への参加・事前の動画視聴)

 
■注意事項
毎回その講義の範囲内の試験問題を公開するので必ず復習してください。また指示に従って各回の授業に必要な事前準備・予習を行うよう注意してください。これらを行っているかぎり,単位を取得できるよう配慮します。慣れないうちは大変かもしれませんが,一緒に歩んでいきましょう。

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2019/09/16 by Gen

実践女子大学 2019年度(後期)社会心理学調査実習 授業用HP

[最終更新日:2019/12/10]

■連絡事項

・授業用の資料置き場(パスワード付き)

・不明な点、わからない点などは m@gento.net まで連絡してください。

 

■授業日程と講義関連資料

・2019/09/25:第1回 ガイダンス・古典的な調査手法から先端的な調査手法まで [初回調査] [リアクションペーパー]

・2019/10/02:第2回 「調査」とは何か・サンプリング [リアクションペーパー]

・2019/10/09:第3回 調査におけるデータ分析の基礎 [リアクションペーパー]

・2019/10/16:第4回 HADを用いたデータ分析技術の習得 (1) 記述統計 [リアクションペーパー]

・2019/10/23:第5回 HADを用いたデータ分析技術の習得 (2) 推測統計 [リアクションペーパー]

・2019/10/30:第6回 先端調査技術の習得 [リアクションペーパー]

・2019/11/06:第7回 ウェブ調査の方法論と調査技術の習得(Googleフォームを用いた演習)[リアクションペーパー]

・2019/11/20:第8回 仮説構築 (1) 疑問から仮説へ [リアクションペーパー]

・2019/11/27:第9回 仮説構築 (2) 先行研究を踏まえた仮説の改良・妥当性と信頼性  [Googleフォームの使い方の説明(サイト1)(サイト2)(サイト3)(サイト4)] [Googleフォーム例題課題] [リアクションペーパー]

・2019/12/04:第10回 調査票設計 (1) 仮説を質問項目に置き換える [リアクションペーパー]

・2019/12/11:第11回 調査票設計 (2) 調査票の完成 [研究倫理審査委員会に提出する申請書の例] [研究への参加同意書の例] [リアクションペーパー] [社会調査データベース]

・2019/12/18:第12回 コーディングと仮説検証型の分析

・2020/01/08:第13回 調査報告書の作成に向けて ※補講日

・2020/01/15:第14回 成果報告会 (1)

・2020/01/22:第15回 成果報告会 (2),まとめ

  

■授業のテーマ・目標
私たちは他者を必要とし,他者から大きな影響を受けます。他者とともにある「心」を調べる学問である社会心理学には,実験・調査・観察・インタビュー等のさまざまな「調べる」ための技法がありますが,本講義ではその中でも「調査」の手法を学びます。自分たちの興味のあるテーマを選び,問題意識・仮説を設定し,調査票の作成・実施・集計・分析,および成果の報告会を行います。また,ウェブ調査,テキストマイニング,経験サンプリング法,Pythonを利用したSNSデータの自動収集などの最先端の調査技法の習得も,受講生の可能な範囲で目指します。

 

■授業における到達目標

身の周りを含めた「社会」で起こっていること・行われていることを把握するためのツールとして,社会調査を使えるようになるための知識・技術・自信をつけ,水準の高いITスキルを習得する(研鑽力)。また,自らの感情をコントロールして他者と協力しながら一つの目的(調査)に向けて作業する能力を身につける(協働力)。

 

■事前・事後学習
◆事前学修:指示された文献に目を通しておくこと。(学修時間=週2時間)
◆事後学修:配布資料等をもとに,授業で扱った調査の手続きや分析の方法について復習し,指示された課題を完成させること。(学修時間=週2時間)
◆フィードバックはメーリングリストを通じて行う。

 
■テキスト・教材
配付資料を主に用いる。

 

■参考書
『質問紙調査と心理測定尺度』(サイエンス社)
『心理学マニュアル 質問紙法』(北大路書房)
『社会調査のための計量テキスト分析』(ナカニシヤ出版)

 

■成績評価の方法・基準
 ◆平常点:40%

(毎回の実習に積極的に取り組んでいるかどうか、課題の提出状況と完成度)

 ◆学期末のレポート(成果報告書):40%

(実習によって得られたデータを用いた調査研究の報告書を全員に1本提出してもらう。フィードバックは授業用メーリングリストを通じて行う。)

 ◆グループ内での業務担当度20%

(各人のグループ内での貢献度を,グループの合計が100になる形で学期末に申告してもらい,それを成績評価に用いる。)

 
■注意事項
グループ単位での活動が多いので遅刻せず出席することを求める。

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