[最終更新日 2018/08/24:PsyToolkitとInquisit Webの項目に追記]
「心理学ワールド」82号の小特集「クラウドソーシング─心理学データの新しい姿」における拙稿,『日本の研究者がクラウドソーシングを使いこなすには』において紹介したサービスやサイトなどへのリンクを,拙稿における紹介順序で以下にまとめておきます。よろしければご利用ください。
伊藤言 (2018). 日本の研究者がクラウドソーシングを使いこなすには, 心理学ワールド, 82, 27-28.
表示言語を英語に設定しないと,タスクを発注することができないのでご注意ください。なお,タスクを発注するには,AWS(Amazon Web Service)のアカウント作成が必要です。
日本のクラウドソーシング・サービス大手です。
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経験サンプリング法を実施できるフリーのアプリです。PACOについては日本社会心理学会春の方法論セミナー(2018)において詳細な説明を行いましたので,よろしければ併せてご覧ください。
心理学ワールドの記事で紹介したPsyToolKit以外にも、jsPsychとscriptingRTもしばしば反応時間を測定するような認知的な心理学オンライン実験で用いられます(そのほかにpsiturkのようなサービスもあります)。なお、認知的な実験課題をWeb上で実施する上では、Stewart et al. (TiCS, 2017) の一読もおすすめします。認知的なWeb実験を実施するに当たってのより詳細なtipsについては、Woods et al. (2015)のtutorial reviewもご一読ください。
PsyToolKitなどはブラウザ上でそのまま動く心理学実験を作成するためのものです(javascriptやHTML5を利用)。それに対し、Inquisit Webはプラグインのインストールを参加者に求め、ブラウザとは無関係にプラグインを動作させて心理学実験を立ち上げます。
ブラウザ型の心理学実験よりもRTの測定精度はInquisit Webの方が高いでしょうが、しかしms単位の測定誤差はあまり気にする必要もないという議論もあります(サンプル数を増やせば測定誤差の影響を小さくできるのと、参加者内デザインの場合は測定誤差は全条件に等しくバイアスをかけるので意味を持たないから;Stewart et al. (TiCS, 2017) を参照)
◆Pythonを利用したWeb実験
いくつかのサービスをまずは参照されると良いでしょう。
・Expyriment: 認知心理学・神経科学用の無料のライブラリ
・oTree: 社会科学の研究者向けのライブラリ
・もっとも代表的な無料のオンライン調査作成サイト
・有料だが高機能なオンライン調査作成サイト。大学など研究機関単位でライセンス契約をしている場合が多いので,利用可能かまずはご確認されることをお勧めします。
現在はFigureEightという名称に変更されているようです。
◆Waterloo大学のクラウドソーシングを用いた研究を行う際のガイドライン
◆その他,クラウドソーシングを実践する際に役立つサイト等
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