伊藤言の研究・教育活動について
2018/04/23 by Gen

心理学ワールド クラウドソーシング特集 『日本の研究者がクラウドソーシングを使いこなすには』関連資料

[最終更新日 2018/04/23]

心理学ワールドのクラウドソーシング小特集における拙稿,『日本の研究者がクラウドソーシングを使いこなすには』において紹介したサービスやサイトなどへのリンクを,拙稿における紹介順序で以下にまとめておきます。よろしければご利用ください。

 

Amazon Mechanical Turk

表示言語を英語に設定しないと,タスクを発注することができないのでご注意ください。なお,タスクを発注するには,AWS(Amazon Web Service)のアカウント作成が必要です。

 

ランサーズ

日本のクラウドソーシング・サービス大手です。

 

クラウドワークス

日本のクラウドソーシング・サービス大手です。

 

◆PACO

経験サンプリング法を実施できるフリーのアプリです。PACOについては日本社会心理学会春の方法論セミナー(2018)において詳細な説明を行いましたので,よろしければ併せてご覧ください。

 

PsyToolKit

 

Inquisit Web

 

◆Pythonを利用したWeb実験

いくつかのサービスをまずは参照されると良いでしょう。

Expyriment: 認知心理学・神経科学用の無料のライブラリ

oTree: 社会科学の研究者向けのライブラリ

PyEPL

PsychoPy

 

Googleフォーム

・もっとも代表的な無料のオンライン調査作成サイト

 

Qualtrics

・有料だが高機能なオンライン調査作成サイト。大学など研究機関単位でライセンス契約をしている場合が多いので,利用可能かまずはご確認されることをお勧めします。

 

SurveyMonkey

 

FastAsk

 

アンとケイト

 

CrowdFlower

現在はFigureEightという名称に変更されているようです。

 

TurkPrime

 

Prolific

 

◆Waterloo大学のクラウドソーシングを用いた研究を行う際のガイドライン

ホームページにおける総合的な解説

倫理的なガイドラインに関する解説

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2018/03/20 by Gen

日本社会心理学会 春の方法論セミナー (2018) 経験サンプリングのレクチャーの関連資料

[最終更新日 2018/03/22]

 

発表スライドはこちら

・印刷の都合上,詳細な引用文献欄はスライドでは省略させていただきました。

レファレンスはこちらをご覧いただけますと幸いです。

・ご来場いただきました皆様,どうもありがとうございました。後日,方法論セミナーの公式サイトにおいて録画映像のYoutubeにおける公開があるかと思いますので,ご興味のある方は今しばらくお待ちください。

 

■関連資料

・分析の際に使用したKane et al. (2017, Psychol Sci)のオープンデータ

・以下のものも必要に応じてご参照ください。

以前書いたPACOに関する記事

日本心理学会 (2017)「明日からできる経験サンプリング法ー効率的なデータ収集と洗練した解析で移ろう心を描き出すー」における発表資料

参加者リクルーティングのビラのサンプル

 

 

◆PACOの操作方法・インストール方法を日本語で説明した資料が欲しい

 PACOを用いた経験サンプリング研究の終了後に公開しました。これは,PACOの開発者の方が公開されている配布用マニュアルを日本語化したものです。ご自身の研究に合わせて改変してご使用ください。パワーポイントファイルです。

iPhoneを利用している人向けのマニュアル

Androidを利用している人向けのマニュアル

 

 

■PACOのサンプルが見たい

 PACOをインストールした後に、 m@genito.net まで「PACOサンプル希望」とメールの件名に書いて送信してください(かならずGoogleアカウントのメールアドレス(@gmail.com等)でメールを送ってください。本文は空欄で結構です)。こちらがお送りいただいたメールアドレスをPACOのサーバーに登録すると、PACOのサーバーに登録してある経験サンプリングのサンプルをご覧いただけます。

 

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2017/09/26 by Gen

2017年度の研究発表予定

[最終更新日 2017/1101]

2017年度の研究発表予定について随時情報の掲載を行います。

 

◆日本心理学会第81回大会(2017/9/20-9/22,久留米シティプラザ)

伊藤言・高野陽太郎. ファンは「神」を信仰しているか?ファン心理の構造とその心理学的基盤 [発表原稿].(ポスター発表予定)

伊藤言. シンポジウム「明日からできる経験サンプリング法 -効率的なデータ収集と深化した解析で移ろう心を描き出す-」における話題提供予定

Abstract: スマートフォンアプリを作成するために必要な知識や経験を持たない研究者が,アプリを用いた経験サンプリング法を明日開始するための方法論を紹介する。発表者の研究事例を踏まえた上で,英語圏で提供されている経験サンプリング研究を支援するためのサービスについての概観を行い,研究の「大変さ」がアプリ利用でいかに低減されるかを論じる。またスマホのセンサーを用いた行動データの取得で拡がる研究の可能性も紹介する。

伊藤言. シンポジウム「DVをどう防ぐことができるか-リスク因子の解明と変容に向けて」における話題提供予定

Abstract: 親密な関係においてDVのエスカレートを防ぐには,普段の相互作用の中で交際相手から受けるネガティブな行為を即座に検知し,その行為が持つインパクトを適切に評価した上で対処することが有効である。これらの実現にはいかなる心理学的な条件が必要だろうか?交際中の若者74名を対象に実施した経験サンプリング調査の結果に基づき,交際相手の行為が持つインパクトの評価プロセスに影響する認知・特性・対人的条件を示す。

 

◆日本グループ・ダイナミックス学会第64回大会(2017/9/30-10/01,東京大学)

伊藤言・橋本侑樹・中川武治・高野陽太郎. なぜあなたと私は政治的態度が異なるのか?―5つの道徳基盤から特定のトピックに対する日本人の政治的態度を予測する. [発表原稿]  口頭(ロングスピーチ)発表予定

・鈴木啓太・伊藤言. Context Collapseに対する気遣い・葛藤

 

◆日本社会心理学会第58回大会(2017/10/28-10/29,広島大学)

・相馬敏彦・伊藤言. 相手からのネガティブな行為がポジティブにみえるとき1) -親密な関係におけるコミットメント・デバイスとしての行為解釈- [発表原稿].(口頭発表予定)

 

◆日本応用心理学会公開シンポジウム(2017/11/18,帝塚山大学)

・「暴力的な絆はなぜ生じるのか――DVの予防に向けて」における話題提供

発表タイトル:「いやなことをいやだと感じるための心理学」

「関係の永続を願う気持ち」や「運命の出会いを信じる気持ち」といった抽象的な考えや信念が,相互作用のインパクト評価に及ぼす影響について,経験サンプリング法を用いて検証した結果を報告する。

 

◆12th Biennial Conference of the Asian Association of Social Psychology (2017/08/26-08/28, Auckland, New Zealand)

Soma, T., & Ito, G. (2017). Does “believing in fate” overlook the dangerous behavior of a lover? (accepted)

 

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2017/09/20 by Gen

日本心理学会 (2017) 明日からできる経験サンプリング法ー効率的なデータ収集と洗練した解析で移ろう心を描き出すー

 

◆資料

話題提供の際のスライド

 

◆関連リンク

Paco

awareframework

PIEL

ExperienceSampler

・Pacoの参加者マニュアルのサンプル

iPhone利用者用

https://goo.gl/7DvFQc

Android利用者用

https://goo.gl/9xD1V4

 

◆References

Aharony, N., Pan, W., Ip, C., Khayal, I., & Pentland, A. (2011). Social fMRI: Investigating and shaping social mechanisms in the real world. Pervasive and Mobile Computing, 7, 643-659.

Andrews, S., Ellis, D. A., Shaw, H., & Piwek, L. (2015). Beyond Self-Report: Tools to Compare Estimated and Real-World Smartphone Use. PLoS One, 10, e0139004.

Asselbergs, J., Ruwaard, J., Ejdys, M., Schrader, N., Sijbrandij, M., & Riper, H. (2016). Mobile Phone-Based Unobtrusive Ecological Momentary Assessment of Day-to-Day Mood: An Explorative Study. Journal of Medical Internet Research, 18, e72.

Ferreira, D., Kostakos, V., & Dey, A. K. (2015). AWARE: Mobile Context Instrumentation Framework. Frontiers in ICT, 2.

Harari, G. M., Lane, N. D., Wang, R., Crosier, B. S., Campbell, A. T., & Gosling, S. D. (2016). Using Smartphones to Collect Behavioral Data in Psychological Science. Perspectives on Psychological Science, 11, 838-854.

Ö, Y., Liu, C. H., Sheng, Z., Leung, V. C. M., Moreno, W., & Leung, K. K. (2016). Context-Awareness for Mobile Sensing: A Survey and Future Directions. IEEE Communications Surveys & Tutorials, 18, 68-93.

Pejovic, V., Lathia, N., Mascolo, C., & Musolesi, M. (2016). Mobile-Based Experience Sampling for Behaviour Research. In M. Tkalčič, B. De Carolis, M. de Gemmis, A. Odić & A. Košir (Eds.), Emotions and Personality in Personalized Services: Models, Evaluation and Applications (pp. 141-161). Cham: Springer International Publishing.

Rauthmann, J. F., Gallardo-Pujol, D., Guillaume, E. M., Todd, E., Nave, C. S., Sherman, R. A., Ziegler, M., Jones, A. B., & Funder, D. C. (2014). The Situational Eight DIAMONDS: A taxonomy of major dimensions of situation characteristics. Journal of Personality and Social Psychology, 107, 677-718.

Rauthmann, J. F., Sherman, R. A., & Funder, D. C. (2015). Principles of Situation Research: Towards a Better Understanding of Psychological Situations. European Journal of Personality, 29, 363-381.

Runyan, J. D., Steenbergh, T. A., Bainbridge, C., Daugherty, D. A., Oke, L., & Fry, B. N. (2013). A Smartphone Ecological Momentary Assessment/Intervention “App” for Collecting Real-Time Data and Promoting Self-Awareness. PLoS One, 8, e71325.

Sandstrom, G. M., Lathia, N., Mascolo, C., & Rentfrow, P. J. (2017). Putting mood in context: Using smartphones to examine how people feel in different locations. Journal of Research in Personality, 69, 96-101.

Sherman, R. A., Rauthmann, J. F., Brown, N. A., Serfass, D. G., & Jones, A. B. (2015). The independent effects of personality and situations on real-time expressions of behavior and emotion. Journal of Personality and Social Psychology, 109, 872-888.

Thai, S., & Page-Gould, E. (2017). ExperienceSampler: An Open-Source Scaffold for Building Smartphone Apps for Experience Sampling. Psychological Methods.

Wang, R., Harari, G., Hao, P., Zhou, X., & Campbell, A. T. (2015). SmartGPA: how smartphones can assess and predict academic performance of college students. In  Proceedings of the 2015 ACM International Joint Conference on Pervasive and Ubiquitous Computing (pp. 295-306). Osaka, Japan: ACM.

 

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2016/06/11 by Gen

心理学研究への参加者募集中(スマホを通じた恋人との関係についての心理学研究)

 

★第3弾の参加者募集を開始しました。

 7/3(日曜)~7/9(土曜)に参加可能な方は是非ご参加ください。

 

 事前調査(20分~40分)と事後調査(20分~40分)への参加を本調査の参加条件とし、本調査(1日5回×7日間、1回2分~5分、可能な範囲でお答えください)への参加回数に応じて、某Aからはじまるインターネット通販最大手のギフト券を最低2,000円~最大6,000円贈呈いたします。インターネットを通じたやり取りですべてが終了します。

ご参加に興味がある方はこちらへ

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2016/05/23 by Gen

経験サンプリング・Ecological Momentary Assessment的手法を使うなら、PACOというアプリがベストチョイス

[最終更新日 2016/05/23]

 

■記事の要約

 無料で経験サンプリングを簡単に・手軽に行いたい場合、現時点での最適解はPACOというアプリを利用すること(だと思います)。PACOはGoogle社の社員が社会科学研究の振興を目的として立ち上げたアプリ(システム)であり、Android, (現在は)iPhone両対応。研究者はこのアプリに質問項目のデータを送り込んで経験サンプリングの調査としてパッケージ化できます。写真情報(iPhoneでも取得可)、GPS情報やアプリ使用履歴情報(これらはAndroidのみ可能?)も手軽に取得可能。ただし、iOS端末のアプリの方が制限がキツい(これはアップル社のセキュリティの厳しさを反映してのもの)。

 

■はじめに

 数日間にわたって、1日に複数回参加者に「なにしてる?なに考えてる?」と尋ね、参加者の日常経験をランダムにサンプリングすることによって、参加者の日常経験全体の性質を推測する方法である経験サンプリング(Experience Sampling; 別名Ecological Momentary Assessment)。この手法を用いた研究が心理学界隈で増加している印象があります。私自身も同手法を用いた3回目の研究を行うに際して、同手法を用いる際に役立ちそうな情報をまとめておきます。

 

 まず非常にまとまって丁寧に書かれたものとして、以下のHPと文章を挙げることができるでしょう。

スマートフォンを使用した経験サンプリング法:手法紹介と実践報告(尾崎由佳・小林麻衣・後藤崇志)

尾崎先生のHPにおける経験サンプリング法のtipsの紹介

 

■経験サンプリング法を行うときの大変さ

 私の経験としては、尾崎先生のHPに書かれているGoogleグループとメーラーの送信日時指定機能を利用した経験サンプリング調査を一度行っています。うまくいきましたが(心より感謝いたします)、なかなかに大変でした。まず参加者を4グループに分けたとして、送信日時を4×送信シグナル分(1日5回×7日間であれば35回)、メーラーかサーバーにセッティングする。今現在であれば、尾崎先生のページに書かれているパソコンにインストールするメーラーであるthunderbirdに送信予約を行うよりも、Gmailのサーバー側の送信日時指定機能アドインを利用した方が良いでしょう。これならば、一度Gmailのサーバーにセッティングしてしまえば、パソコンの電源を切っても良いし、ネット接続環境すらなくても大丈夫です。自分のパソコンやネット接続が落ちると研究計画が狂う、というのはとても怖いものです。

 

◆何が大変だったかというと、

・140回分(グループ×シグナル分)送信予約を行う大変さ

・Googleフォーム等の入力フォームを送信予約分複数用意し、シグナルごとに回答フォームの回答期限を時刻設定し、取得したデータを個別に多数ダウンロードし、それらを統合する大変さ

・送信エラーが生じた際の大変さ

・Emailでシグナルを送信すると、参加者がなかなか反応してくれない(PCのEmailアドレス(@gmail.com等)はスマートフォンに派手な通知をもたらさないから参加者がシグナルに気づきにくい。他方、携帯アドレスのEmail(@docomo.ne.jp, @ezweb.ne.jp等)は、いくら設定を周知したとしてもメールの着信拒否のエラーが頻発する)

・グループ分けした上でのランダム送信は、疑似ランダム化にすぎない

・参加者の生活サイクル(早起きする人もいれば遅起きする人もいる)ごとにタイムウィンドウを設定できない

といった点です。もちろん、尾崎先生のページで紹介されているSurveysignal等のSMS送信システムを利用すればこのような問題の大部分は回避できるかもしれません。しかし、私が試したところ、Surveysignalは日本では動作が安定せず、また送信料として 1 通あたり$0.10 が課金される(もし 100 名の対象者に一日 7 回×7 日間のメッセージ送信を行った場合、$0.10×100×7×7=$490 かかる)のはなかなかに高額です。

 

■とにかく試してみた→PACOがイチオシ

 そこで、スマートフォンを利用した経験サンプリングに役立つサービスを網羅的にまとめた海外の一覧表

Conner, T. S. (2014, Nov). Experience sampling and ecological momentary assessment with mobile phones. Retrieved from http://www.otago.ac.nz/psychology/otago047475.pdf

で紹介されているサービスを片っ端から試して、実際に経験サンプリングのデザインを組んでみました。その結果、PACOというアプリが優秀であるという結論に至りました。PACOというアプリを参加者がインストールすれば、そこに研究者が研究セットを送り込むことが可能(データの収集も可能)になっています。

 

■PACOの利点

 PACOの素晴らしいところは、

・アプリを利用した経験サンプリングが極めて手軽に実施できること。プログラミングの知識はほぼ不要。しかし、アプリによる通知はとても目立つ(かつ通信ははじめの一度のみでOKな)し、原理的に送信エラー等の問題が発生しない。Email送信方式と比較して明確に利点がある

・Android, iOS両対応であり、スマホユーザーのほとんどすべてをカバーできること

・無料であること

・基本的にGoogleのシステムを利用したサービスなので、動作が安定していること(作者もGoogle社員の方)

・写真などのデータ収集が容易であること。Androidであれば、アプリ使用履歴やGPSデータも手軽に取得できること

・わずらわしいシグナル送信時刻のランダム化問題から解法されること。Pacoであれば、たとえば「朝10時~夜10時の12時間のタイムウィンドウを設定。その上で、1日にX回シグナルを発してね。でも、シグナル間は最低X分間隔を空けてね」といった設定がごくごく簡単にできます。シグナルごとの回答期限の設定やリマインダーのアラームを期限の何分前に出すかも自在に設定しかもSurveysignalとは違って無料です。正直にいえば、Surveysignalの出る幕はないような気がします。

・日本語にまったく文字化けしません。

・研究実施中に、参加者数、参加率=回答者ごとの回答率(回答/シグナル数)や、回答率の低い参加者を瞬時に特定可能。

 

■PACOの欠点

 他方、PACOの欠点としては、

・Google依存のシステムなので、参加者はかならずGoogleアカウント(@gmail.com等)を登録する必要があること(参加者がGoogleアカウントを入力しないと、研究セットが配信されません)

・細かな部分でインターフェースが英語表記なので、参加者に事前にわかりやすく使い方を周知する必要があること(この点は研究デザインによっては大きな支障となるかもしれません)

・質問項目のランダマイゼーションができないこと(あるいはGoogle Scriptのプログラミングスキルがあれば可能なのかもしれませんが、現段階ではよくわかりません)

【以下,PACOを利用した経験サンプリング研究を終えた後に追記】

・アプリがシグナルを発した場合,参加者は設定した制限時間内に回答を行うことができます(これは当然)。しかし,これに加えて,参加者は任意の(好きな)タイミングで自発的に回答を行うことができてしまいます。もちろん,あるひとつの回答がシグナルに対するものだったか参加者が自発的に回答してしまったものだったかはデータとして記録されるのですが,シグナルと無関係な自発的回答を行わないよう参加者に用意周到に告知する必要があります。これはPACOの比較的大きな欠点かもしれません。

・ときどき回答データが重複されて記録されることが(とくにAndroid利用者の回答データの場合に)ありました。回答日時が重複しているデータの処理など,データのトリミングが最後に必要となります。

 

※ちなみに、いろいろ試した結果、iOSに限定したアプリとしてはPIELも無料で優れています。

 

というわけでPACOがイチオシの経験サンプリング手法であり、新たに計画している経験サンプリングはPACOを利用して実施予定です

 

■PACOの使用感

 

◆PACOによって作成された画面はこんな感じです。

IMG_9163 3  4

 

◆参加者がPACOを利用するまでのハードルはこんな感じです。

1.アプリストア(Apps StoreもしくはGoogle Play)でアプリを探し出してインストールしてもらう

IMG_9170

2.PACOを起動するとGoogleアカウントのEmailアドレスを入力する画面があらわれる

IMG_9172

3.すると、このような画面があらわれる

IMG_9167

4.参加者のアカウントが、研究者側があらかじめ次の画面から招待(登録)を行っておいた@gmail.comアドレスである場合、

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5.参加者のPACOアプリの「Find My Experiments」というところに研究が届いている(2枚前の画像の左上)

6.参加者は参加したい研究名をクリックして、「Join this Experiments」をクリックすれば参加登録完了

IMG_9173 IMG_9174

7.あとは、研究者が指定した時刻になればアプリから通知がやってきます。参加している研究を参加者が確認したい場合は、「Running Experiments」(4枚前の画像の右上)をクリックすれば良い。参加を取りやめたい場合は、研究名をクリックした上で、「Stop Experiment」をクリックすれば参加を中止できる。

IMG_9175

 

■PACOの使い方

・経験サンプリングであれば、基本的にこちらのマニュアルの指示に従えばすぐに完成します。

・GROUPSタブを押して、上のマニュアル(2枚下の画像)にしたがってスケジュールを設定し、ADD INPUTで質問項目を加えるだけで基本的に完成します。

4793409e54be5d00165a235be67bc763

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■PACOに興味を持たれた方へ:いくつかのTips

 最後に、私がPACOで試行錯誤して得たTipsをいくつか紹介しておきましょう。

 

◆ダウンロードした.csvデータが文字化けしている

 csvをダウンロードしてExcelで直接開こうとすると文字化けします(これはGoogleフォームと同様ですね)。基本的にUTF-8でコーディングされているみたいなので、csvをメモ帳で一度開き保存し、そのファイルをExcelでインポートすると何の問題もなく読み込めます。.csvのインポート方法についてはこちら。

 

◆PACOの質問文を改行したい

 PACOはGoogleフォームのように大見出し・中見出し・小見出しといったものを設定できません。ベタっと平文になり、改行も不可能です。これでは質問文が読みにくくなってしまう。そこでどうするかというと、SOURCEタブをクリックして、改行を入れたい質問文のところに \n を打ち込んでやればOKです(2行分改行したければ\n\n)

1

2

 

◆いきなりすべての質問項目が出てくるが、ページ遷移は設定できないのか?

 PACOアプリにはページ遷移という概念がありません。したがって、作成した質問文は一覧として丸見えの状態(スクロールすればすべてが見える状態)になってしまいます。そこでどうすればいいかというと、条件文(conditional)において以下の通り設定を行ってやれば良さそうです。

たとえば、質問文2(input2という変数名が付きます)を、質問文1(input1という変数名が付きます)に回答した人だけに表示したければ、質問文2の表示条件を「input1>=1」(input1で1以上の数字を選択した人、すなわち質問文1の回答者全員)に指定してやればOKです。条件文を設定すればたいていの調査票のデザインは可能です。ただし、項目のランダマイゼーション方法は私はまだ見つけられていません。

 

◆PACOの操作方法・インストール方法を日本語で説明した資料が欲しい

 現在、研究への参加者に配布するための資料を作成中です。完成しましたら近日中に公開予定です。

 →PACOを用いた経験サンプリング研究の終了後に公開しました。これは,PACOの開発者の方が公開されている配布用マニュアルを日本語化したものです。

iPhoneを利用している人向けのマニュアル

Androidを利用している人向けのマニュアル

 

■PACOのサンプルが見たい

 PACOをインストールした後に、 m@genito.net まで「PACOサンプル希望」とメールの件名に書いて送信してください(かならずGoogleアカウントのメールアドレス(@gmail.com等)でメールを送ってください。本文は空欄で結構です)。こちらがお送りいただいたメールアドレスをPACOのサーバーに登録すると、PACOのサーバーに登録してある経験サンプリングのサンプルをご覧いただけます。

 

#なお、PACOを用いたとしても自己報告式のデータがメインになると思います。自己報告式以外のデータの収集 (mobile sensing) については、以下の記事を参照してください。私もあれ以来なかなか苦戦しています。

http://genito.net/?p=1150(SPSP2015で情報収集した役立つツールその他)

 

 

 

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2016/04/12 by Gen

2016年度の研究発表予定

[最終更新日 2016/09/01]

 

2016年度の研究発表予定について随時情報の掲載を行います。

 

・18th annual meeting of the Society for Personality and Social Psychology (SPSP) (2017/01/19-21), San Antonio, Texas, USA.

Ito, G., & Hashimoto, Y. (2017). Why someone becomes a fan of a celebrity? : Celebrity worship, spirituality, and agency detection in Japan. (accepted)

Abstract: Why someone becomes a fan of a celebrity? We conducted relatively large sample study (N = 367) using Japanese sample in cooperation with an active celebrity (idol). First, although celebrity worship, especially idol worship, becomes a social phenomenon in Japan, there has been little psychological research about it. Our data showed that Japanese celebrity worship can be well explained by six factors, and we’ll discuss this structure in comparison with past Western findings (e.g., McCutcheon et al., 2002). Second, although previous study suggested negative correlation between celebrity worship and religiosity (Maltby, 2004; 2015), they didn’t make distinction between actual religious belief and psychological underpinnings of religiosity (i.e., agency detection, or the tendency to interpret events as the consequence of intentional and purpose-driven agents). Our data showed that someone who tends to detect agent in an actually random pattern is likely to be a celebrity worshipper, and the endorsement of spiritual value (spirituality) mediate this relationship.

 

・31st International Congress of Psychology (ICP2016)(7/24-29)(Yokohama, Japan)

Ito, G., & Soma, T. (2016). Notice early warning signs of domestic violence by thinking abstractly (vs. concretely): an experience sampling study. (accepted)

Abstract:  Any action (e.g., boyfriend’s verbal abuse) can be construed abstractly (“Why” reasoning; e.g., imposing his desire) or concretely (“How” reasoning; e.g., using dirty words). By comparing abstract/concrete construal, most previous studies have investigated how to get close to others (empathy and prosocial behavior; Trope & Liberman, 2010). But little research has examined how to get distant to others, which we believe to be an important question in everyday life, especially in romantic relationship. When comparing abstract/concrete construal, which fosters someone to notice early warning signs of domestic violence by their partner? We conducted an experience sampling study for seven consecutive days and identified several relational vulnerability factors related to non-physical domestic violence. Using multilevel analysis, we got some tentative evidence that when people think abstractly, they can easily distance themselves from their partner’s non-physical violence.

 

・23rd Congress of the International Association for Cross-Cultural Psychology (IACCP) (7/30-8/3) (Nagoya, Japan)

Ito, G., Hashimoto, Y., Nakagawa, T., & Takano, Y. (2016). Psychological antecedents of political ideology in Japan. (accepted)

Abstract:  Although there are many researches about the psychological bases of political ideology in U.S., little research has explored the psychological antecedents of political ideology in Japan. Through three studies utilizing Japanese participants, we investigated whether moral foundation (Graham et al., 2009) and inhibitory control (assessed by Stop Signal Task and Simon Task) relates to political ideology in Japan. Though similar pattern emerged, compared with U.S. data (in which concerns about purity and disgust showed the strongest relation to ideology), Japanese data showed no relationship between purity concerns and ideology. Also, we found some tentative evidence that inhibitory control predicts political ideology through moral foundation, especially through harm foundation. Taken together, there results suggest that there are some universal psychological antecedents of political ideology, but at the same time we have to take care of some important cultural differences.

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